こだわり

とことん実直に
ふるさと青島を紡ぐ味

九州南部に位置する、宮崎県。
県庁所在地である宮崎市に
青島というエリアがあります。

フェニックスの木が立ち並び、
1年中温暖。
まるで異国の地に来たような
南国情緒漂う場所。
海に面した港町として栄えています。

そんな青島の一角で
一四〇140年を超える歴史を
紡いできた、長友味噌醤油醸造元。
ふるさとに根付き、途絶えることなく
ここまで進んでまいりました。

私たちの「こだわり」を
お伝えします。

創業 明治10年
140年を超える、歴史が宿る蔵

木箱に刻まれた「明治10年」
創業を記録した正確な書物はないものの、道具の記載や伝聞から、明治10年を創業としています。

当醸造元が誕生したきっかけは、戦争。
当時質屋をしていた本家が息子たちの兵役を逃れるため分家し、醸造を始めました。

まだ家庭で作ることが一般的だった醤油や味噌。
先代がこれから市場が伸びると感じ、
また、他にも手がけていた事業の技術を生かせるということで、造り始めたようです。

それから140年を超え、引き継がれてきた歴史や伝統。そして、醸造蔵の菌や微生物たち。
何事にもかえがたいこの財産を、これからも守り抜いて参ります。

1つ1つ丁寧に
職人たちの手作業で生み出される商品たち

私たちが作る商品は「材料を機械に入れて、スイッチを押せばできる」というものではありません。
ほぼ全ての工程で、職人たちの手作業が入ってきます。

味噌や醤油作りに欠かせない「麹」も、自家製にこだわり、人の手で作り出しています。

私たちが向き合っているのは、いきもの。
材料はもちろんのこと、水や空気、気候など、様々な要素においしさが左右されるのです。

だからこそ、どの商品も随所に人の手や人の目を入れて、私たちだけができる風味を作り続けています。

無添加合わせ味噌
天然熟成・酒精を使わない・熱処理しない

時代や文化に合わせ生まれた「甘み」

南九州の醤油には「甘み」があります。

お刺身はもちろん、煮物にも合うその「甘み」。
コトコトと煮込まれるお鍋から香る、甘い香りは、どこか懐かしさを感じるような、優しい香りです。

そんな甘みは、戦後つけられるようになったと言います。理由は諸説あります。

港町の多い南九州で、漁師さんが船上で塩水で洗った刺身を食べる際、甘みのある醤油を好んだという説。
辛い焼酎が好まれる土地で甘みのあるつまみが求められ、醤油が甘くなったという説などです。

青島の人々の暮らしに沿った食文化が反映された味だと言えるでしょう。

そんな青島らしい食文化を次世代にも届けられるよう、「甘み」をいかした商品を作り続けていきます。

Tradition and Innovation

伝統と革新

140年を超える歴史を重んじながら、未来を創り出していく
私たちが大切にしている4つの軸

Tradition 01

守りぬく、伝統と経験

私たちは向き合うのは、いきもの。
自然の力を借り、生まれる、人の中へと入っていくもの。

随所に、先人たちの熟練された経験や技を取り入れ、
機械にはできない、誇れる味を作り出しています。

これまでも、これからも
私たちの「伝統と経験」から生まれる風味を大切にしたいと考えています。

Tradition 02

飴色に輝く、醸造蔵

醸造蔵の柱や梁は、濃い飴色に輝きます

醤油や味噌を熟成する際や、麹を蒸す際に乳酸菌などの菌や微生物が染み付いているのです。

そこに青島の海から吹く潮風が混ざり、ここにしかない独自の味噌や醤油が作られていきます。

かけがえのない場所を守り続けたい。
この土地ならではの商品を、お届けしたいのです。

Innovation 01

枠にとらわれない、新商品開発

味噌や醤油、そして麹。

それぞれ何かと、足して引いて掛けて。
また、新しい可能性が生まれます。

「これはこういうもの」

そんな食の常識を超えて、
ワクワクするような新商品をお届けして参ります。

Innovation 02

海を超える、海外展開

日本の食文化は、まだまだ世界で評価される可能性を秘めています。

自然志向や健康志向が高まり、ビーガンやベジタリアンがスタンダードとなる今、より需要は高まっています。

味噌や醤油の原材料は、大豆というヘルシーな食材。
そして、発酵は腸内を整える。
また、薬膳視点でも、大麦は非常に大きな役割を担っています。

そういった要素を伝えながら、
日本の食文化の魅力をもっともっと世界に届けて参ります。